題字 「卒論・その他」
第15期生卒業論文集
 小野晃典ゼミナール第19期卒業生の卒業論文は、『慶應マーケティング論究』,第19巻に収められます。 このページでは、論文集に収められた論文を配信します。
 論文の著作権は、小野ゼミに帰属します。 無許可再配布や、営業・販売目的でのコピー・印刷は、かたくお断り申し上げます。
 また、論文中のアイディアないしは文章そのものを、ご自身のご研究のなかで引用なさる際には、その旨を必ず明示いただきますようお願いいたします

編集委員




  『慶應マーケティング論究』, 第19巻 2023.1.

 全文 ダウンロードPDFファイル・14,540KB

神谷 愛理
消費者の制御焦点傾向が典型性の異なるパッケージの製品に対する選考に与える影響
論文 ダウンロードPDFファイル・2,048KB
 最近の研究は、消費者は、非典型的パッケージの製品を典型的パッケージの製品より高品質であると推測するため、前者を後者より選好すると主張した。しかし、別の研究は、非典型的パッケージの製品に対して、情報処理が困難であるため、低品質であると推測し、選好しない消費者も存在するということを示唆している。本論は、異なる2種類の消費者を分類するために制御焦点理論を援用して、消費者の焦点傾向が典型性の異なるパッケージの製品に対する選好に与える影響について検討する。


喜多村 留衣
広告における擬人化キャラクターと消費者役エンドーサーの適切な位置関係
 
―擬人化ブランドの3つの性格に注目して―
論文 ダウンロードPDFファイル・1,187KB
 物理的に擬人化したブランドを広告内において登場させるとき、その擬人化キャラクターと、消費者役エンドーサーの二者を、空間的にいかに配置するかということは、広告デザイン上の重要な意思決定課題の一つであろう。本論は、ブランドが消費者のしもべとして振る舞う場合、パートナーとして振る舞う場合、そして、あるじとして振る舞う場合の3種類の間で異なりうる、最適な空間的位置関係を探究する。


鈴木 智也
不揃いな形の擬人化製品に対する消費者の購買意図―制御焦点理論に着目して―
論文 ダウンロードPDFファイル・1,034KB
 既存研究は、不揃いな形の擬人化製品に対する購買動機として、不揃いであるという窮状に対 して消費者が抱く同情を見出した。しかし、この同情は、予防焦点の消費者には罪悪感を回避し たいという購買動機、また、促進焦点の消費者には幸福感を獲得したいという購買動機を生じさ せる際に前提となる感情にすぎない。このように、本論は、不揃いな形の擬人化製品に対する購 買動機は、消費者の焦点傾向によって異なることを見出す。


冨江 克優
光陰速度の消費者知覚が制御焦点に与える影響
論文 ダウンロードPDFファイル・1,024KB
 解釈レベル理論と制御焦点理論の関連性について、既存研究は、対象との時間的距離が遠い(/近い)ほど、促進(/予防)焦点が活性化すると主張した。しかし、その時間的距離が狭まる速度の知覚における個人差が考慮されていない。そこで、本論は、現在の時間的距離を所与として、自身と対象との時間的距離が速く狭まっていると知覚される場合と、緩やかに狭まっていると知覚される場合の間の、活性化される制御焦点の差異について分析する。


長谷川 鈴音
社会的排除が2種類のキャラクターグッズに対する消費者態度に与える影響 2種類の社会的排除に着目して―
論文 ダウンロードPDFファイル・657KB
 既存研究は、社会的排除を受けた場合、消費者は、社会的なつながりを再形成する動機を抱くため、人間らしい特徴を持つ擬人化製品と関係を築く動機が強くなる、と主張した。本論は、人間らしい特徴を持つキャラクターグッズを数多く取り扱うアニメ産業に焦点を合わせた上で、他者から無視された消費者と、他者から拒絶された消費者の、社会的なつながりの再形成動機の高低差に注目し、両者の間におけるキャラクターグッズへの消費者態度の消費者間差異を見出すことを目的とする。


丸山 紗里奈
オンラインゲームのプレイ難易度とプレイ時間がポップアップ広告の価値に与える影響
論文 ダウンロードPDFファイル・456KB
  既存研究は、ゲームのプレイとプレイの間に画面を塞ぐようにして飛び出すポップアップ広告を「うざい」と思う感情は、広告価値を阻害すると発表した。しかし、既存研究において、その関係を調整する要因については識別されていない。そこで本論は一回のプレイにかかる時間を意味するプレイ時間と、ゲームのプレイの難易度を意味する難易度を考慮に入れて、ポップアップ広告が「うざい」と思われない場合を理論的に識別する。


三浦 公暉
オンラインレビューにおける有用性と購買ミスにおける深刻度が消費者の購買意図に及ぼす影響
論文 ダウンロードPDFファイル・1,413KB
 昨今、購買経験者によるオンラインレビューは多大な影響を及ぼすと言われる。これに関連して、既存研究は、購買ミスを犯したことがあるレビュアーは、ミス以降努力したことで専門知識を獲得し、次回購買を成功させたと判断できるため、彼らが推奨する製品は消費者に支持されると主張した。しかし、この因果的関係の促進要因・阻害要因は、いまだに識別されていない。そこで、本論は、レビューにおける他者への有用性と、ミスの深刻度という 2つの要素の調整効果を探究する。


山崎 清乃
広告における視覚情報の断片性が製品評価に与える影響
論文 ダウンロードPDFファイル・1,013KB
  企業は、広告対象製品の一部を隠して広告を行うことがある。そのような広告について、既存研究は、視覚情報の断片性に伴って生起する正の感情が、製品評価に正の影響を与えると主張してきた。本論は、それに加えて、公開された視覚情報が好ましいものであるということ、および、その好ましさが秘匿された視覚情報の好ましさを類推させるということの2つもまた、製品評価に正の影響を与えると主張する。


三田論 表紙・目次
ダウンロードPDFファイル・309KB

三田論 研究プロジェクト
マーケティングゼミ合同研究発表会英語論文プロジェクト 商学部四分野インゼミ研究発表会参加論文)
2種類のアニメ聖地巡礼動機
―社会的疎外感に着目して―
論文 ダウンロードPDFファイル・1,774KB
 近年、アニメ作品に関連した土地を訪ねる「アニメ聖地巡礼」という行動が見られる。既存研究は、人との繋がりの構築がアニメ聖地巡礼動機であると主張してきた。しかし、この主張は、巡礼者が抱いている社会的疎外感、および他者との交流が苦手な種類の巡礼者の存在を捨象している。本論は、互いに異なる主体からの社会的疎外に直面している2種類の巡礼者を識別し、2種類のアニメ聖地巡礼動機が巡礼意図の強さに及ぼす影響を探究する。


三田論 図表索引・バックナンバー・裏表紙
論文 ダウンロードPDFファイル・409KB

神谷愛理喜多村留衣鈴木智也冨江克優長谷川鈴音丸山紗里奈三浦公暉山崎清乃
(International Conference of Asian Marketing Associations 2022 JEJUにて発表)
RWhat Motivates Anime Viewers to Undertake an Anime Pilgrimage?
Examining Three Types of Anime Pilgrims

(英訳)
訳文 ダウンロードPDFファイル・476KB
This study investigated two types of social exclusion as determinants of anime pilgrimage by examining three categories of anime pilgrims: otaku, consisting of individuals who had experienced social exclusion from both general society and the anime community; fans, consisting of individuals who had experienced social exclusion from general society but enjoyed communication with the anime community; and general anime viewers, with no sense of social exclusion. Then, given that new connections with other members of the anime community and with anime characters during an anime pilgrimage can alleviate a sense of social exclusion, we constructed a model describing the influence of social exclusion on the intention to undertake an anime pilgrimage. A dataset was collected from a street survey in Akihabara and Ikebukuro areas of Tokyo. Regression analyses showed that only fans were more likely to undertake an anime pilgrimage if the expectation of new connections with other anime community during the anime pilgrimage was high. By contrast, all three types of anime pilgrims were motivated to undertake an anime pilgrimage if the expectation of pseudo-social connections with anime characters was high. Thus, researchers as well as policymakers should focus on the relationships between pilgrims and anime characters rather than on the relationships among pilgrims.


関西大学ビジネスプラン・コンペティション KUBIC 2022 優秀賞受賞
『読お腹、すいたん
 
――使い捨て容器の代わりに弁当を――
鈴木智也長谷川鈴音丸山紗里奈
ビジネスプラン資料 ダウンロードPDFファイル・1,474KB
 本施策は、吹田市の大学生が中心となり、吹田市の飲食店と協力して市民にテイクアウト専用、統一規格の弁当箱を利用することを推奨し、吹田市民の環境問題に対する意識を向上させるプランである。
 今日、テイクアウトサービスの需要の急増に伴い、使い捨てプラスチック容器の消費量は急激に増加している。プラスチックごみの削減を目指す吹田市にとっては、これは看過できない問題である。そこで我々は、吹田市の使い捨てプラスチック容器の消費量を削減すべく、吹田市民に対して、テイクアウト専用の弁当箱の普及を推進する施策を提案する。
 吹田市は、テイクアウト専用の弁当箱を市民に向けて提案する。そして、本施策への参加を表明した飲食店の情報を、吹田市のHPに掲載する。市民は、飲食店にその弁当箱を持参することで、テイクアウトサービスを受けることができる。
 吹田市には、環境問題に大きな関心を寄せる大学生が多数存在する。彼らの環境問題の解決への意気込みに期待を寄せ、彼らに弁当箱のデザインや広報等、本施策の活動の中核を担ってもらう。

関西大学ビジネスプラン・コンペティション KUBIC 2022 テーマ部門賞受賞
『歩けスイタ 』
 
――市民は、激歩(げきほ)した――
喜多村留衣冨江克優三浦公暉
ビジネスプラン資料 ダウンロードPDFファイル・665KB
 現在、吹田市において、地域づくりの活動に関心がある市民は60%以上と非常に多いが、実際に地域づくりの活動に参加したことがある市民は僅か約4%しかいない。また、コロナ禍の外出自粛で、人々は運動不足に陥っており、吹田市民もこの例に漏れない。そこで、吹田市民がウォーキングを行って歩数をポイントとして貯蓄し、吹田市民全体から募った地域づくり案のうち実現を強く希望する案に、貯蓄したポイントをクラウドファンディングの要領で投じるという施策を提案する。
 ウォーキングは特別なスキルを要さないため、吹田市民は、地域づくりの活動に、気軽に参加できるようになる。加えて、吹田市民はウォーキングを行う機会が増加し、コロナ禍の運動不足解消も図ることができる。
 本施策が実現した暁には、吹田市民は、さながら「走れメロス」のメロスのように、「自分以外の他の吹田市民のために」という想いをもって吹田市内全体を歩きだす。そして、吹田市は、より豊かで健康的な街に変貌を遂げるであろう。

関西大学ビジネスプラン・コンペティション KUBIC 2022
#初めてのカレー記念日』
山崎清乃神谷愛理
ビジネスプラン資料 ダウンロードPDFファイル・721KB
 「あなたは、生まれて初めてカレーを食べた日を覚えていますか 」 子が生まれて初めてカレーを食べた日は、素晴らしい記念日になるにもかかわらず、ほとんどの親子の記憶には残っていない。そこで、本企画では、その日を親子の記憶に残るようにし、共に祝い、喜びを共有することで、まさに「職を通じて、家庭の幸せに役立つ」というハウス食品の理念を体現する。そして、その結果として、本企画に参加した親と子の双方からハウス食品への強いコミットメントを獲得する。
 そのために、ハウス食品は、親世代の消費者に本企画への応募と
Come on Houseへの会員登録をしてもらい、バーモントカレーと、子が生まれて初めてカレーを食べたときの記念写真を飾るためのフォトフレームをプレゼントする。そして、ハウス食品は、消費者に、子が生まれて初めてカレーを食べている写真とそのエピソードを、「#初めてのカレー記念日」のハッシュタグをつけてInstagramに投稿してもらい、その投稿を当該サイトへ掲載する。

ケースメソッド資料作成プロジェクト '22
サブスクリプション戦略でSONYのテレビ事業を立て直せ!
長谷川鈴音三浦公暉神谷愛理喜多村留衣
鈴木智也冨江克優丸山紗里奈山崎清乃
ケース資料 ダウンロードPDFファイル・1,640KB

最終頁
ダウンロードPDFファイル・200KB

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