題字 「三田祭研究論文」
2020年度

・ マーケティングゼミ合同研究報告会とは
・ 小野ゼミにとっての位置付け
・ 2023年度の小野ゼミの研究テーマ
・ 研究経過報告
・ 発表会当日のスケジュール
・ 発表会当日の模様
・ 研究を終えて


2023年度マーケティングゼミ研究報告会研究論文(全文ダウンロード)
慶應義塾大学商学部 小野晃典研究会 第21期 (2023)
 「甘い恋という概念メタファーが甘い食べ物の摂取意向に及ぼす影響
                            ―恋愛刺激の量に着目して―」


マーケティングゼミ合同研究報告会とは



 慶應義塾大学商学部の華、商業学(マーケティング論)のゼミが集まって、三田祭研究の成果を発表しあうという企画が、「マーケティングゼミ合同研究報告会」 です。 小野先生の在外研究期間中の2005年に始まり、小野ゼミは、この報告会のための独自の共同研究プロジェクトを立ち上げた上で、再開直後の2007年(第5期)から参加させていただいています。
 
2002年に始まった 「商学部異分野インゼミ研究報告会」 に似た主旨で行われますが、参加ゼミの全てがマーケティングという共通の分野を専門としているので、また違ったプレッシャーと戦うことになるのが特徴です。
 

小野ゼミにとっての位置付け



 小野先生の在外研究期間中に始まったこの報告会に対して、小野ゼミは、下記の3つの目的のために、2007年度(第5期)から参加させていただいています。
3年次秋学期の共同研究プロジェクト(三田祭研究)の成果を他ゼミの先生・ゼミ生に評価いただけるよう、より高いモチベーションを持って、3年次春学期の学習成果の集大成たる論文を執筆する。
口頭研究発表の場として位置づけ、プレゼンテーション能力の向上を図る。
対外的な交流の場として位置づけ、ゼミの知名度やゼミ生の社会性の向上を図る。

  「商学部四分野インゼミ研究報告会」 と並ぶ三田祭研究プロジェクトの口頭発表機会として、小野ゼミでは、2007年 (第5期) からは、独立した研究プロジェクト・チーム、「マーケティングゼミ合同研究報告会」担当三田祭研究プロジェクト・チーム、通称「マケ論」チームが立ち上がり、他チームと同じく三田祭にてパネル発表を行うとともに、このチームがゼミを代表して「商学部マーケティングゼミ研究報告会」にて口頭発表を行うことになりました。

2023年度の小野ゼミの研究テーマ



「甘い恋という概念メタファーが甘い食べ物の摂取意向に及ぼす影響                 ―恋愛刺激の量に着目して―」
 Yang, Mao, Jia, and Bublitz2018)によれば、恋愛を高次レベルで解釈する人は、恋愛刺激に露出した場合に同化効果が発生するため、甘い食べ物を選択する傾向にある一方、恋愛を低次レベルで解釈する人は、恋愛刺激に露出した場合に対比効果が発生するため、甘い食べ物を回避する傾向にあるという。しかし、この主張においては、恋愛刺激の量が考慮されていない。本研究は、恋愛刺激の量が、恋愛解釈レベルと食べ物の選好の関係に及ぼす影響を探究する。

研究経過報告


June


 すべての始まりは、私の、「なにこれ〜おもしろそう!!」であった。ディベート大会で見事
2勝した私たちは、次のメインイベント、三田祭論文執筆活動に向けて、テーマ探しを始めた。実験の詳細も分析の方法も気にすることなく、ただただ数々のジャーナルの題名を日本語訳し、面白そうだと思ったものをピックアップしていた私のテーマ候補の一つに、Yang, et al.2018”A Sweet Romance: Divergent Effects of Romantic Stimuli on the Consumption of Sweets”はあった。恋をしていない人は、甘い恋愛の映像を見た際に、恋の甘さと食べ物の甘さの違いが分からないため、甘い食べ物を食べたくなる…?!嘘のようであるが、私は、意味がわからない所が、本当に面白いと思った。ロジックを不安視する声もあったものの、議論を重ねた末に、私たち21期は、このテーマを三田論で研究することを決定し、バレーボール大会、バーベキューと続く行事を楽しんだ。面白いと感じた意味のわからなさこそが、私たちをどんどん苦しめていくとは知らずに…。臼井

July


 なんとか三田論の方向性は見えていた!そんなところで、春学期のゼミが全て終了し、私たちを待ち構えていたのは、期末テスト。私たちは、春学期のほとんどの時間をゼミに捧げていたため、期末テストの勉強もかなりやばかったのだが、春学期のゼミを終えた記念に、皆で遊びにも行きたい。さらに、三田論も同時並行で進めなければならない。テスト週間に入る直前の7月下旬、期末テストに三田論、さまざまなタスクの重圧を感じる中ではあったが、同期9人全員で、ディズニーランドに行った。この日だけは、各々、日々の重圧から解放され、ただただ楽しい時間を過ごし、最高の思い出を作った。そして、次の日からは、本格的にテスト勉強をしないとさすがにヤバイ、と感じ始め、皆で協力しながら、各々全集中でテスト勉強に取り組んだ。そんなこんなで、なんとか期末テストを乗り越えた私たちは、「三田論」と向き合う日々を、再びスタートさせたのである。長谷川

August


 夏休みがきた。先輩方から、夏休みの忙しさを聞いていたので、怯えながらスタート。夏休み直前は、単位を落とさないよう期末試験にも全力を注いでいたため、また気合を入れ直す必要があった。テーマや方向性は決まったものの、既存研究のロジックを理解しきれていなかったため、参考文献をたどって論文を読む作業から始まった。何度、できた、と思っても話してみると説明できない部分が多く発覚し、心が折れそうになったのを覚えている。夏休みの大きなイベント、合宿の日。合宿の中間発表に向けて、既存研究の実験を理解しなくてはいけないという焦りもあった。いざ、合宿で、中間発表をすると、まだまだ足りていないことが分かり、ケースも進めながら、必死に論文を読み、ロジックや実験の理解を進めた。かなりきつかったが、合宿中に、先生の言葉から仮説が定まった。そこからは、実験の理解に時間を使うことになる。これにもまた苦しめられることになった。山田

September


 9月は実験計画とプレテストにひたすら向き合った月だった。まず、既存研究の実験と分析を理解するには、とても時間がかかった。既存研究の実験を丁寧に読解し、なぜこの実験をするのか、なぜ他の実験と違うことをしているのか、どのように分析を行うのかの理解を深めていった。しかし、ロジスティック回帰分析や混合分散分析など、SASレポでは教わることのなかった分析手法についての理解に苦しんだ。いくらインターネットで探しても、書籍を漁っても見つからず、そのたびに何度も小野先生や北澤さんに助けていただいた。そして、実際に質問票を作成し、プレテストを行うときが来た。真剣に「ロマンチックな文章」や「ロマンチックな動画」を考えた。こんなにもケータイ小説のサイトを見て恋愛の文章を考えたことはなかっただろう。各々が自分の友だちに質問の回答をお願いし、何とか120人分あまり集めたデータで初めて分析をしたが、既存研究の再現をすることさえできなかった。私たち21期は、思うような実験結果を得られず、既存研究のロジックすら信じられないまま、勝負の10月を迎えるのである。加藤


October

 
10月は発表機会に恵まれた月だった。月始めには、三田論中間発表。〆切ギリギリまで資料を作成し、なんとか発表を終えるものの、課題は山積みであった。全く筆が進まない論文執筆、感性満腹感が働くほど見た実験に使う恋愛映像の選定、何回やっても上手くいかないプレテスト。月終わりには、マーケティング学会のU24ポスターセッションがあったため、そこまでには分析結果を出さなくてはならないという焦燥感が21期を襲った。ポスターセッション前日まで、被験者集めに奔走し、SASを回し続けた。当日、なんとかポスターを作り終えた21期は、「わかりやすく簡潔に」を意識しながら、聞きに来てくださった人に合わせて発表した。そして、その結果、なんと日本マーケティング学会 ポスターセッション2023 / U24ベストポスター賞を受賞することができた。今までの研究の努力が報われた気がしてとても嬉しかった。しかし、ここで三田論は終わりではないのである。ここからマケ論発表会、KSMS、三田論執筆とたくさんの試練が私たちを待ち受けるのであった。中越

November

 
202311月は、0.2秒で過ぎ去った。日吉での入ゼミ個別説明会、第2回オープンゼミ、韓国学会発表、三田祭パネル展示、マケ論発表、四分野インゼミ、そして一貫して行っていた三田論執筆。ボスラッシュのように雪崩れ込んでくるこれらのコンテンツを、21期はなんとか乗り越えた。振り返るとあっという間だったが、とにかく必死だった。あまりにも濃厚な1ヶ月間、いや、三田論執筆活動を続けた約半年間を振り返ると、私たちのテーマとは異なり、全く甘いものではなかった。むしろ、甘かったのは私たちの目算だった。そんな冗談はさておき、21期という仲間たちと素晴らしい経験をできたことは、最高だった。お世話になった方々や同期への感謝は、「研究を終えて」にて記したい。とにかく!みんなと戦えてよかった。國吉


発表会当日のスケジュール



報告会日時1126日(日13:40-17:00
報告会会場:三田キャンパス南校舎
5階 南校舎ホール

タイテーブル:
印刷可能なタイムテーブル→
13:40 開会式 報告会開会の辞 (高田先生)

13:50 開会式終了

13:55 小野晃典研究会研究報告        
14:15 質疑応答(高田ゼミ生・小野ゼミOB高木様・高橋先生)

14:40 高田英亮研究会 研究報告
15:00 質疑応答(高橋ゼミ生・高田ゼミOB水田様・小野先生)

15:20  休憩(10分)

15:30 高橋郁夫研究会 研究報告
15:50 質疑応答(小野ゼミ生・高橋ゼミOB古本様・高田先生)

16:10 閉特別ゲストより総括のお言葉 (中田様)

16:20 休憩・閉会式準備

16:25
閉会式 (高橋先生)

発表会当日の模様


 
いよいよやってきたマケ論発表当日!韓国帰国直後から、恵比寿に通ったりしながらマケ論発表前日まで必死こいて書いていた三田論の完成は、結局この日に間に合いませんでした。韓国学会の英語発表を経た私達にとって、日本語発表など全く恐ろしくありません。私達は、自信満々で会場へ向かいました。南校舎ホールへ向かうと、そこには、スーツを着て緊張感を醸し出す高橋ゼミ、高田ゼミの面々、小野ゼミのOBOGの方々、そして全く知らないお客さんがいらっしゃいました。発表前に先生方への挨拶へ向かうと、そこには完成した論文を献本する他ゼミの方々の姿が。早く論文を完成させなければ、と気が引き締まりました。先生方・ゲストの方々への挨拶を済ませると、いよいよ発表が始まりました。流石は南校舎ホール、ステージに立つとより一層その広さを感じます。夏休み前の私たちであれば、きっと緊張してしまっていたでしょう。ですが、ゼミ、日本の学会、海外学会での発表を乗り越え、自信と心の強さを身に着けた私達は、観客の目を見ながら、堂々と発表することができました。今までのどの発表よりも良い発表ができたと思います。発表を終えると、他ゼミ生、ゲスト、先生からの講評・質問が始まります。韓国学会での発表を見据えた質問対策をとっていた甲斐があり、他ゼミ生からの質問には、難なく対応できました。続いて、ゲストの小野晃典研究会第3期OBの高木研太郎さんと高橋郁夫先生からは、鋭いご指導を頂きました。今回の研究で不足していた部分を認識し、未完成の三田論をより良いものとしていくための非常に貴重な学びを得る機会になりました。そんな感じでマケ論発表は、大成功に終わったわけですが、第21期生の三田論執筆活動が終わったわけではありません。そして、数日後には4分野インゼミ発表も控えています。今回の成功を喜びつつも、最後まで頑張っていきます!ありがとうございました!!今野

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緊張しても笑顔は忘れない!
甘い声で発表するけいすけ!
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真剣な表情のたいし!
丁寧に発表するしおり!
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かっこいいももこ
落ち着いて話すまゆこ!
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大事な仮説パートについて説明するそら!
実験パートについて、わかりやすく説明する
みずき!
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熱意に溢れた発表をするいぶき
他ゼミに鋭いコメントをするけいすけ
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他ゼミに的確なコメントをする小野先生!
高木様にコメントをいただきました!
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21期にとって有意義な発表会でした!
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無事成功できたのは小野先生はじめ皆さんのご指導のおかげです。
ありがとうございました。

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研究を
終えて

井上 岳哉
 12月22日の三田論献本セレモニーを終え、三田論執筆活動が終わったのだと、少しだけ実感が湧いた。しかし、終わったという実感があるだけで、献本セレモニーから時間が少し経った今でも、自分にとって三田論執筆活動が何であったのか、自分にどんな影響を与えたのかを一言で表現することは難しい。ただ、漠然と、三田論執筆活動を終えたということしか、わからないのである。
あまりにもこの半年間が壮絶すぎて、消化しきれていないのだろうか。この半年間は、今までの人生で最も一日の起床時間が長かったはずなのに、人生で最も短いと感じた不思議な半年間だった。もちろん、執筆活動を終えて、達成感や喜びがないわけではない。ただ、そんな言葉では片付けられないほど、三田論執筆活動は自分にとって大きな存在だったのかもしれない。
 たしかに、ただ1つだけ明確に言えることがあるとすれば、2023年6月からの半年間、自分にとって小野ゼミでの三田論執筆活動が人生の”すべて”であったということである。どのようにすべてであったかというと、朝起きてから大学に行き、ゼミの同期と話し合い、夜になり、家に帰り、夜ご飯を食べ、お風呂に入り、寝る、そのすべての行動の最中に、小野ゼミと、三田論のことを考えていたのである。これほどまでに、私がが1つの物事に没頭することができたのは、なぜだろうか。
 まず、没頭することができた理由としてすぐに浮かぶのは、21期の顔である。みんなの論文執筆への熱意は、私自身も負けていないとは思うが、尊敬するほど凄まじいものであった。そして、同期のみんなは、分析や執筆が思うように進まないときも、決して投げ出さず、前向きに、明るく作業を続けていた。執筆活動中、どうしても睡眠時間が短くなり、正直辛いと思ってしまう瞬間があった。それでも、その辛さや困難の連続よりも、私が論文執筆を続け、三田論を完成させたいと思うことができたのは、21期のみんなと活動ができたからである。優しさと、強さを併せ持つ21期のみんなと一緒に論文執筆活動に取り組むことができたことは本当に私にとって本当に幸せなことであり、やはり私が三田論執筆活動にこれほど没頭することができた大きな理由なのであろう。
 そして、ゼミ活動にすべての時間を割いているような私のことを支えてくれた、家族、友人の存在は、私の三田論執筆活動に必要不可欠であった。どうしても、三田論の執筆活動に夢中になってしまっていた時期は、家族との時間や、友人との時間を後回しにしてしまっていた。それでも、家族、友人は常にゼミに打ち込んでいる私を応援してくれた。本当に器の広い、大切な家族、友人に支えられて、私は幸せである。
そして、小野ゼミ20期の先輩方には、たくさんのご指導を頂いた。そもそも、大学2年生の頃に小野ゼミを志望したのは、20期の先輩方に憧れたからである。つまり、私が小野ゼミで三田論執筆に没頭するきっかけを作り出してくれたのは、20期の先輩方である。そして、小野ゼミに入ってからも、その憧れの姿は変わらず、どんなときも優しく、鋭い指導をたくさんしてくださった。憧れの先輩のもと、たくさんのご指導を受けることができたからこそ、常に全力で、三田論に取り組むことができた。
 大学院生の北澤さんは、ご自身の研究が忙しいのにも関わらず、執筆から分析までのすべてをご指導してくださった。北澤さんの豊富な知識と思考力無しには、三田論は完成することがなかっただろう。
 最後に、小野晃典先生は、私達21期に負けないほどの熱意で、指導をしてくださった。言葉の通り、昼夜問わず相談に乗っていただいた。私達が全力で三田論に向かっていけばいくほど、先生もそれに応える形でご指導くださった。私達が高い完成度を目指せば、いつでも私達の満足のいくまでご指導をしてくださった。私達21期の未熟さから、何度もご迷惑をおかけしたが、それでも私達を見捨てることなく、ご指導を続けてくれた。小野先生に、熱く愛のあるご指導をして頂けたからこそ、私達21期は三田論の完成に向けて夢中になって取り組むことができたのである。
 さて、まだ私にとって得体のしれない経験である三田論執筆活動を、私自身のすべてを捧げるほど没頭することができた理由という側面から振り返った。この三田論執筆活動が、自分の人生にとってどんな意味を成し、どんな影響を与えるのかは、まだわからないし、この先もずっとわからないのかもしれない。もしかすると、少しがむしゃらさが身に付いたくらいなのかもしれない。ベタではあるが、この経験を活かすのは、今後の自分次第なのであろう。ただ、唯一わかるのは、私はたくさんの人に支えられて三田論執筆活動に取り組んでいたということである。
 改めて、21期のみんな、ありがとう!これからも頑張ろう、素敵なみんなに会えただけでなく一緒に三田論に取り組めて嬉しかった!
家族や友人の皆様、未熟な私を支えてくれてありがとうございました。
20期の先輩方、北澤さん、いつも先輩として道を示し、たくさんのご指導をしてくださったこと、厚く感謝申し上げます。
そして、小野先生、たくさんの愛のあるご指導をしてくださったこと、心より感謝申し上げます。
ろしくお願いいたします。
森 直也
 三田論執筆活動を始める前と後での変化がたくさんあるので、いくつか紹介したいと思います。
 1つ目、前髪なしガールになりました。いつも、美容室で、眉毛が見えるか見えないかギリギリでオーダーしていたこだわりの前髪は、7cm伸びて、今や口に差し掛かっています。(意外と好評なので不満ではないです。)
 2つ目、肌の治安が最悪になりました。乾燥肌でニキビ知らずの私の額の状態は、どんどん悪化するし、それを隠す前髪もどんどん無くなっていきました。発症する部位により原因が違うそうで、調べてみると、おでこは、疲れやストレス、食生活や睡眠など生活習慣の乱れだそうです。つまり、そういうことです。
 3つ目、シャワーをしながら眠るようになりました。今まで、湯船につかりながら寝てしまうことはありましたが、シャワー中に寝ていることが、気が付くと当たり前になっていました。
 4つ目、人間の弱さを知りました。私は、いつも明るく元気で前向きに過ごしたいです。正直、みんながうるさいよと思うぐらい騒がしいかなとも思います。しかし、終わりが見えない中、何が正解か分からない中、笑顔で走り続けることの難しさを痛感しました。みんながつらいときにこそ、なんとかしなきゃと思ったときにこそ、笑顔で盛り上げるべきはずなのに、時間のない時、ユーモアではなく、厳しいモードでその場を変えようとする自分は、なんて弱いんだろうと思いました。どんと腰を据えて、笑顔で私に任せてと言える強い人間になりたいです。ただ明るくいようとするのではなく、先見の明を養った末に、冷静に状況を判断し、自分も仲間も、自身の強みを最大限に発揮する環境を構築することができる余裕を身に纏いたいです。あと、Windowsを中古でもいいので買いたいです。そのくらい、Macユーザーである無力な自分を、何回も悔やみました。
 5つ目、人間の強さを知りました。私の周りには、各々の強さを持つ、たくさんの尊敬できる人がいます。
 小野晃典先生
 先生と楽しくお話していると、先生が先生であることを時々忘れそうになりますが、先生は、やはり尊敬すべき人であると思います。先生は、マーケティングジャーナルの編集長のお仕事や授業、先輩方へのご添削もある中、早朝でも深夜でもzoomでもマクドナルドでもご指導くださったり、私たちの三田論執筆を、幾度もご添削くださったりしました。夏合宿で、いつ寝ていつ起きているのかと伺った時、先生が最強ショートスリーパーであることを知ったものの、ご多忙にもかかわらず、私たちのために、たくさん注いでくださった愛には、本当に感謝しています。ありがとうございました。
 北澤涼平さん
 穏やかな声で発する、学問に対する言葉の一つ一つが、必ず的を射ているところが、本当にかっこいいです。真面目な感じで真面目なことを言う人よりも、良い意味でゆるっとしながら鋭いご意見をくださる北澤さんは、最強です。私たちが焦っていても、落ち着いて、正確にご添削くださる北澤さんに何度も助けていただきました。ありがとうございました。
 OBOGの皆様
 直接お話させていただいた方はもちろん、お会いしたことがない方も、HPの記事を通して、OBOGの皆様もこの日々を乗り越えてきたんだと思うことで、勝手に活力をいただき、なんとか完成させることができました。ありがとうございました。
 第20期の先輩方
 第20期の先輩方は、私の憧れである、どんと腰を据えてさらっとこなす人です。もちろんその裏には、たゆまぬ努力があるのだと思いますが、どんなに非常識な時間に助けを求めても、笑顔で応えてくださった先輩方には、本当に感謝しています。ありがとうございました。
 両親
 父は、非常に忙しい人で、私のこの半年よりも忙しい毎日を何十年も続けています。しかし、自らの状況を楽しみ、弱さを家族に見せない姿が本当にかっこいいです。この半年、その強さを痛感しました。最強の父です。母は、この1年本当に忙しかったにもかかわらず、離れていても私をずっと気にかけてくれたし、何度も私の長い話を聞いてくれました。誰がなんと言おうと、私の母は最強です。ありがとうございました。
 6つ目、第21期のみんなのことが、もっともっと大好きになりました。私は、ただ純粋にみんなのことが好きで書いちゃったという理由もあったけど、自分の良さを認識することが、みんなの原動力になればいいなと思って、春学期、ディベートのチームが変わるたびに、みんなに激重ラブレターを送っていました。秋学期もしようと思っていたんだけど、正直、どこが切れ目かわからなくて、今日になりました。ごめんね。字数の関係上、短めバージョンでお届けいたします。
 駿介
 意味不明なロジックにみんなが苦しんでいる中、ずっと向き合ってくれていました。駿介がいるという安心感にたくさん甘えすぎちゃったけど、本当にたくさん感謝しています。ありがとう。
 
大志
 粘り強く取り組み続ける、責任感が強い人です。深夜の甘い映像探しに眠りかけた時、zoom上で諦めない大志を見て、目が覚めたのを覚えています。たくさんの努力があったと思うけど、ゼミのみならずマルチタスクをこなす大志を尊敬しています。ありがとう。
 瑞樹くん
 瑞樹くんの直向きな姿勢は、みんなに大きな影響を与えてくれました。通勤映像を見つけ、マックに振られ、終電ギリギリまで(その後もですが)協生館で一緒に頑張った、あの長い1日が印象的です。相変わらずばちばちですが、たくさん感謝しています。ありがとう。
 慶祐
 慶祐がいる日は、みんなを引っ張ってくれたし、いない日は、寂しかったけど、こんなに頑張ったよと言えるように頑張ろうと思いました。たくさん一緒にご飯を食べてくれてありがとう。ゼミ長だからこその苦しみもきっとあったんじゃないかなと思うけど、第21期のゼミ長はやっぱり慶祐しかいないよ。ありがとう。
 いぶいぶ
 ゼミでもサークルでも、みんなの知らないところでたくさん頑張ってくれたいぶいぶ。いぶいぶが、お肉を焼くのが上手なのは、私だけが知っている魅力です。謙虚すぎるのか秘密主義なのかわからないけど、これからは、外務代表の私の進捗管理よろしくね。ありがとう。
 栞莉
 栞莉は、もうやったよーと、いつも迅速にみんなのために環境を整えてくれたしごできです。どうしてもゼミの話し合いに行けない日、栞莉が議事録をとってくれているから安心でした。栞莉と一緒に帰ることができるから、遅延しがちな京浜東北線に感謝です。気の遠くなる書式チェックに何度も何度も向き合ってくれたね。ありがとう。
 萌々子
 萌々子のまっすぐな姿は、いつもみんなをやる気にしてくれました。誰よりも早く、誰よりも長くzoomに入っていた萌々子。実はzoomのホストになったことがないんだよと言われた時は、本当に驚きました。入ゼミとの両立は大変なこともあったけど、萌々子とだったから頑張れました。私は、萌々子のことを尊敬しています。ありがとうチャンネル。
 万由子
 忘れてはならないのは、万由子が、最初にこの論文に一緒に取り組んでくれた人だということです。その後も、何度も万由子の行動や言葉に感謝しました。ポッキーの日も、一緒にしてくれたね。これからは、私が万由子の力になりたいです。ありがとう。
 この半年、私が、一番好きだった時間があります。それは、資料を共有する時に、共有者の追加欄に、私の大好きな8人のメールアドレスを入力する時間です。一つ一つ打ち込む度に、一人一人の顔が思い浮かびました。みんなと一緒に取り組んでいることを実感することができた、私の大切な時間でした。
 恋をしていない人は、甘い恋愛の映像を見た際に、恋の甘さと食べ物の甘さの違いが分からないため、甘い食べ物を食べたくなる…?!意味のわからないところが面白いと私が感じた論文ですが、意味不明なロジックにみんなと苦しんだ夏、実は、そもそもこのテーマをみんなに提案した自分が嫌になりました。テーマを変えようと私が言うべきなのではないかと考えた時もあったけど、第21期9人みんなのおかげで、論文が完成しました。本当にありがとう。大好きです。
井原 真衣
 三田論執筆活動で苦しいとき、いつも20期の先輩方の「三田論プロジェクトを終えて」を読みに来ていました。それは、今は大変でも、なんとか乗り越えることができれば、尊敬する先輩方のような存在に成長できると信じられたからです。そして、先輩方の語るような、三田論を書き終えた人にしか見られない景色を望むことを楽しみにできたからです。そして今、約半年にわたって取り組んだ三田論執筆活動を終え、今度は自分が書く立場となっていることに感慨深くなります。拙い文章ですが、私の文章を読んで、少しでも三田論に興味を持ったり、三田論を頑張ろうという気持ちになってくれる後輩がいると嬉しいです。
 私は今まで、自分の努力を疑ったことはありませんでした。中学から続けてきた棒高跳びでスランプに陥って後輩に抜かされても、高校3年間夢見てきた第1志望の大学に落ちても、私は今まで自分の努力を信じて止みませんでした。なぜなら、どのような形でも、いつかどこかで、頑張って来てよかった、と努力が報われてきたからです。しかし、三田論執筆活動は、何を犠牲にしても、どれだけ考え形振り構わず行動しても、簡単に努力に報いてくれることはありませんでした。既存研究のロジックを理解しようといくら議論をしても、既存研究を再現しようとプレテストの試行錯誤にいくら労力を費やしても、なかなか進展することはなく、何度も挫折を味わいました。21期の三田論は失敗に終わるのではないか、という不安を直接口にする人はいませんでしたが、誰もが頭によぎっていたと思います。不安とストレスから深淵を覗き、心身に不調を来す21期も少なくありませんでした。私自身、自分が責任を持って担当していた分析が上手くいかず、睡眠不足が続いていたなかで、帰宅したら他のことに手がつかず、気絶するように眠る日々が続いていました。
 それでも、三田論執筆活動を成し遂げることができたのは、ご指導いただいた小野先生、北澤さん、20期の先輩方のおかげであるのはもちろん、21期全員が持つ気持ちの強さと、それぞれが自分の力を活かそうという意識があったからだと思います。自分で言うことではないですが、21期は、20期のようにクールな賢さはありません。しかし、全員が強い意志を持っていて、何よりパッションがあると思っています。どんなに実験がうまくいかなくても、どんなに執筆が先に進まなくても、何時間でも何日でも取り組み続けられました。どれだけ答えが出ない議論でも、立ち止まらずに考え続けることができました。誰一人として、今日は止めようとは言わず、今日何時から続きをやろうとか、明日何時に集まろう、というようなポジティブな言葉を自然に選んでいたように思います。このような空気があったからこそ、私自身、成功を信じて三田論に向き合うことができたと思います。そして、全員が自分のできることを見つけて動き続けました。辛抱強く執筆を続けられる人、細かな書式に目を配れる人、見やすくておしゃれな資料作りが得意な人、ひたすら実験や分析に向き合える人、フィードバックを上手くくみ取ってすぐに反映できる人。それぞれが自分の力を活かして取り組もうという意識を持ち、それぞれが責任感を持って自分の役割を全うしようとしていました。すべてが美談で片付く活動ではありませんでしたが、三田論執筆活動を通して、こうした21期の良さに気づくことができたことが、何よりもうれしいです。
 三田論執筆活動は、決して楽な活動ではありませんが、かつてないほどの怒涛の日々が自分を成長させ、共同論文の執筆活動だからこそ、改めて仲間の良さに気づくことができます。もちろん、論文執筆に全力をささげるのではなく、学業以外に自分の興味のあることや就職活動に時間をかけて、自分の力を伸ばしたり将来のために努力することはできると思います。それでも、論文執筆を通じて自分の興味のある学問に打ち込み、仲間とともにすべてをささげて成長できる場所は、今後の人生で三田論執筆活動だけだと思います。もし、そういう経験を積んでみたいと思う人がいるなら、ぜひ小野ゼミで三田論執筆活動に取り組んでほしいと思います。決して後悔はないと思います。
 最後になりますが、21期が三田論執筆活動を成し遂げることができたのは、小野晃典先生、大学院生の北澤涼平さん、20期の先輩方、そして三田論執筆活動や研究発表に携わって下さったすべての方々のおかげです。この場を借りて感謝申し上げます。どんな時でも愛のあるご指導を頂き、最後まで導いて下さりありがとうございました。これからも何卒よろしくお願いいたします。
井原 真衣
 長かった三田論期間は、リーダーとは何か、を考えさせられ続ける期間だった。
 ゼミ長という責任のある役職に就いた私は、いかに同期の思いを一つにしていくか、ということに苦悩した。
 
21期はパッションに溢れる期だとよく言われるが、半年もの間、24時間フルスロットルで頑張れる人は、当然だがいなかった。
 
「自分がやる気を出しているのに、何でこの人はやる気を出さないんだろう。」
 「あの人が頑張ってくれるから今日はいいや。」
 こういったやる気のすれ違いが、どうしても生まれてしまう。私も含めて、同期みんなには脳内の天使と悪魔が何度もいったりきたりしたと思う。
 だからこそ、みんなにはいろんなアプローチで声をかけた。とりあえずみんなが前を向いて頑張れるように、声をかけたつもりだ。
 私が好きな曲に、”同じゴールに向かって歩く君とはぶつからない”という歌詞がある。
 目指すところがバラバラだと、途中でぶつかってしまい、喧嘩したり、折れたり、進まなくなったりしてしまう。
 だから、同じゴールに向かって、みんなと一緒に進めるように声をかけたし、人一倍頑張ったつもりだ。
 もちろん私も、みんなが頑張っているのにやる気が出ず、足を引っ張ったことも正直あった。肺炎にかかって10日間くらい何もできなくて足を引っ張ったこともあった。誰か一人がそういう状態だと、同期全体の士気が下がってしまうことが分かっているからこそ、情けないなと本気で思った。
 そんな情けないリーダーにも、みんなはついてきてくれたし、優しく接してくれた。本当にありがとう。小野ゼミに入り、たくさんの経験を通し、成長を実感したし、かけがえのない仲間と出会えて、本当によかった。一生よろしく。
井原 真衣
 三田論が完成してとても嬉しいです。今までで一番短い6ヶ月間でした。 今は三田論が終了して、安心しつつも、喪失感や、ないがしろにしてきた就活や学業への焦りを感じています。なにはともあれ、完成して本当に良かったです。
 三田論執筆活動を通じて、諦めないことは大事だなと改めて思いました。論理の理解と説明が十分にできずに長い時間部屋で苦しんだ夏休み、何度も失敗と改善と実験参加者の募集を繰り返した実験・分析活動、実験が終わっていないなかでなんとか作った時間を費やして準備した発表活動、合格を貰えずに何度も修正を施した執筆活動。これらを完遂できたのは、焦りや不安で辛くても諦めないで活動した全員の努力の賜物だと思います。もう少しの頑張りができていなかったら、成功できなかったことは多いと思います。21期の仲間は、素晴らしい仲間でした。辛いときであっても活動を黙々と続けたり、他人を気遣って優しい言葉をかけたり、士気を高めてくれたりと色々な面で助けてもらいました。そんなみんなに報いたい気持ちが、私の三田論執筆活動の主要な原動力の一つでした。韓国帰国直後から三田祭までの数日間は、三田論をマケ論発表当日までになんとか完成させようとして、必死に執筆に取り組んだ時期でした。私にとって最も辛い時期でしたが、諦めない気持ちと同期に報いたいという気持ちの両方が支えてくれて、頑張り切れました。そう思えるような仲間とともに三田論執筆活動に取り組めたことは、私にとってかけがえのない経験だと思います。 私は、三田論代表として至らない点ばかりだったなと思います。三田論執筆初期の夏休み期間は、もっと効率的に時間を使えるように活動しなければなりませんでしたし、夏休み明け何度もあった発表のための準備ももっと入念に行えるようにしなければなりませんでした。そうでありながら、怒涛のスケジュールをどうにかしてこなし切ることができたのは、第21期のみんなのおかげです。支えてくれて、本当にありがとうございました。 そして、ご指導くださいました小野先生、北澤さん、第20期の先輩方に改めてお礼申し上げます。今後の人生でこれほどまでにご指導くださる方と出会うことはないと思います。ゼミの時間にとどまらず、他の仕事の時間や睡眠時間を削ってまでご指導くださったことは、一生忘れません。
井原 真衣
 三田論執筆活動が12月に幕を閉じ、清々しい気持ちで2024年を迎え、お正月真っ只中に力餅の入ったうどんをすすりながら、筆を執っています。やる気というのは、暦関係なくやって来るのでしょうか。まぁ、余談はここまでにして、ここからは本題である三田論執筆活動を通して、自分が成長したことを私なりに記していきたいと思います。
 今までは、他人と自分を比較するのが嫌いでした。自分のダメな部分が露呈するからです。しかし、毎日朝から晩まで同期とともに活動をする中で、自然と同期と自分を比較するようになりました。同期の良いところにたくさん気づく一方、自分自身は、劣等感に苛まれていきました。そんな自分から脱却するために、私は同期のために自分に何ができるかを考えながら活動に取り組むようになりました。具体的には、夏休み中のzoom会議で、参加できない人のために議事録を取ったり、他にも誰も気づかないような作業をコツコツ進めました。そんな感じで必死に足掻いた結果、私は自分の居場所を縁の下に見つけました。自分は、みんなの前を歩いて先導するのではなく、むしろ1番後ろを歩いて、みんなを支えるタイプなのだと気づきました。集団内における自分の役割に気づけたことが三田論執筆期間での自分の1番の成長だと思います。
 そして、先ほども述べましたが、21期のみんなの良いところにたくさん気づけました。ほんの一部ですが、感謝の言葉とともに書き残しておきたいと思います。駿介は、とにかく頭が良くて、いつも助けられていました。大志は、常に冷静で周りを見れていて、21期を正しい方向に導いてくれました。そらは、とにかく明るくて、みんなを元気づけてくれました。瑞樹は、何事も諦めずに取り組み、頼った時に必ず助けてくれる救世主でした。國吉は、人一倍バイタリティに溢れていて、ゼミ長としてみんなを引っ張ってってくれました。息吹くんは、熱意に溢れていて、人前に立つ姿は私たちの誇りでした。ももこの粘り強く論文に取り組む姿は、みんなを鼓舞してくれました。まゆこは、何事も真剣に取り組んでいて、その姿はとてもかっこよかったです。
 
この半年間、みんなの色んな姿をたくさん目にしました。みんなが嬉しいと私も嬉しいし、みんなが悲しいと私も悲しいです。それくらい一緒にいたよね。能力が高くて、尊敬できるみんなに追いつくことはできないけど、一緒に歩いても恥ずかしくないくらいには成長できた気がします。それもみんなのおかげです。みんなと三田論執筆活動に取り組めたことを誇りに思います。本当にありがとう。
 最後に、三田論執筆活動を支えてくださった20期の先輩方、北澤さん、そして、小野先生、本当にありがとうございました。未熟な私たちが三田論を完成させることができたのは、皆さんが私たちを見捨てずにご指導してくださったおかげです。これからは、皆さんから頂いた恩を返すのはもちろん、後輩に恩を送っていきたいです。
井原 真衣
 色々な人に、「三田論どうだった?」と聞かれると、いつも私は、「本当に本当に長かった、正直結構しんどかった」、こう答えてしまう。
 私は、持久走も、テスト勉強も、受験勉強も、辛いと思うことはなんでも、「大丈夫、いつかは終わる」と思うことで乗り越えてきた。しかし、三田論執筆を通して、人生で初めて「辛いことも、いつかは終わる」ということを疑った。既存文献のロジックを完全に理解するため、いくつもの論文を読んでいた時、仮説の方向性が定まらず、深夜まで同期と議論していた時、繰り返しプレテストをしても思うような結果が得られなかった時、たった1文を書くのに何十分もかけてしまった時、私は、「21期の三田論は本当に完成するのだろうか、終わりは来るのだろうか」と本気で疑い、不安になった。私は、自分自身を人よりもポジティブで、あまり悩まない人であると自負しているが、三田論期間中は、このような不安から、精神的にも身体的にもきついと感じることが少なくなかった。
 しかし、三田論執筆は、私にとって単なる辛い経験であったわけではない。むしろ、辛さ以上に大きな学びを与え、自分自身を成長させてくれた。
 特に私は、三田論執筆を通して、自分の考えを人に伝えることの難しさを学んだ。既存文献のロジックを整理する際や仮説を立てる際には、同期や先輩、先生に自分の考えを伝えることがしばしばあったのだが、自分の頭の中にあることを全て伝えようと長々と話し、相手を混乱させてしまった。発表用スライドや原稿、ポスターを作成した際には、私たちの研究に初めて触れる人に、複雑なロジックを簡潔に伝えるのに苦労した。論文を執筆する際には、先生のご添削を参考にしながら、読みやすく、伝わりやすい文章にしようと、何度も同じ文章を書き直した。このように私は、三田論執筆を通して、何度も自分の考えを人に伝える経験をし、その度に伝えることの難しさを感じた。自分の考えを上手く伝えることができなかった時、自分の能力の至らなさを痛感し、自分が説明下手なせいで、皆の時間を奪ってしまっているかもしれないと落ち込むこともあった。しかし私は、説明上手な先輩や同期の説明の仕方を真似したり、ゼミ員以外の友達や家族に、研究テーマと既存文献のロジック、仮説等を説明してみたりすることで、自分の考えを上手く説明できるようになろうと努力した。論文執筆の際には、伝わりやすい文章を書こうと、先輩方の卒論や三田論を読み、文章の構成や表現方法を学んだ。三田論執筆を終えて、「説明上手な人になれた」とは決して言えないが、以前よりは、自分の考えを分かりやすく相手に伝えられるようになったと感じている。
 自分の考えを人に伝える能力の他にも、思考持久力、集中力、体力、精神力、受容力、協調性など、三田論執筆を通して私は、様々な能力を身に付け、成長することができた。
 最後に、三田論執筆を支えて下さった小野先生、大学院生の先輩方、20期の先輩方、同期に、感謝を述べさせていただきます。小野先生は、早朝や深夜にも関わらず、ZOOMやメールでの相談に対応して下さりました。大学院生の先輩方は、分からないことを質問すると、いつも丁寧に答えて下さりました。20期の先輩方は、スケジュール管理など、三田論執筆に関する沢山のアドバイスを下さりました。私たち21期が、三田論を完成させることができたのは、親身になってサポートしてくださった先生と先輩方のおかげです。
そして21期の皆、本当にありがとう。三田論期間中は、「んー、とりあえずやってみようか!」という21期にありがちな考えに、何度か苦しめられることもあったけれど、常に明るく、前向きな私たちだからこそ、良い三田論を完成させられたのだと思っています。私は、21期のどんな状況であっても楽しむことを忘れないところが大好きです。全員が仲間思いで優しいところも大好きです。正直キツイと感じたときも、皆がいたから自らを鼓舞することができました。皆と一緒に三田論を完成させられて、本当に良かったです。
 このように、尊敬する先生、先輩方、同期に支えられながら、三田論執筆に取り組むことができたことを誇りに思います。三田論執筆での経験を糧に、今後のゼミ活動も全力で取り組んでいきます。
井原 真衣
 論文では無いので、もう自由な文で書きます。散らかった文章ですが、三田論を振り返ってみます。
 三田論は長くて短かったです。活動の最中は、この過酷な日々がまだ終わらないのかと思ったことがありました。しかし、もう夏休みが終わった、もうポスターセッション本番、もう韓国に行かないと、もう三田祭期間、というように時が過ぎるのが速すぎて困っていたのも事実です。なにより、振り返ると、本当に一瞬で、もう終わってしまったのか、と思います。
 三田論はなぜ過酷なのかと考えると、自分の弱さに何度も向き合わなければ行けないからではないかと、ふと思いました。それは単純な勉学の面だけではなくて、計画の甘さ、諦めたくなる気持ち、逃げ出したくなる気持ち、無力感、など。何度も何度もだめだなあと思いながら、成長したと思います。この数ヶ月の経験は、人生の自信になりました。
 21期のみんながいなければ私はこの過酷な日々を乗り越えられませんでした。感謝の気持ちを書いてみたのだけど、今ちらっと見たら他のみんなは個別に書いてないみたいで、少し恥ずかしいけど、書いたままにしてみます。
 
しゅんすけ
 ロジックの理解はしゅんすけなしで語れません。頼りすぎてしまったところがあるかなと思うけれど、感謝しかないです。
 たいし
 本当に尊敬できる人です。冷静に、粘り強く、勇気を持って、たくさんのことを考えて、発信してくれてありがとう。なんかすごく抽象的になってしまったけど、まとめたらこうなりました。一緒にSASしたの楽しかったです。
 そら
 そらー!そらのおかげで三田論関係のもろもろは進んだと思っています。そらがいなかったら、ただでさえ遅延しまくりの私たちが更に遅延してまだ書ききれていなかったと思います。恵比寿通い期間に意図せずそらのお宅にお邪魔してしまったので、今度女子会とかでまた行かせてね。みずき分析本当に本当にありがとう。みずきの学ぶ姿勢と、諦めない力に本当に助けられました。どんな時も、問題に対して真剣に向き合っていて、私も頑張らないとなという気持ちにさせてもらっていました。
 けいすけ
 ゼミ長本当にありがとう。私たちを前向きな気持ちにしてまとめてくれて感謝しています。けいすけの前向きさに本当に助けられました。ちょっと折れてしまいそうになった時、けいすけに救われました。いぶき三田論代表として、たくさんのことに取り組んでくれてありがとう。きっと私たちに分からないところでも色々なことに悩み頑張ってくれたと思う。スイッチが入った時のいぶきは凄く心強くて、かっこよかったです。
 しおり
 しおりー!しおりの計画力無くして私たちは三田論執筆を行えていなかったと思います。notionに全体の見通しや直近の見通しを、誰に言われずともコツコツと書き出してくれて、それを道標に毎日活動できたよ。そして、三田論書式病と言うほど、書式や文章に向き合ってくれて本当にありがとう。私が元気の無い時には寄り添ってくれてありがとう。細かなところに気づいてくれるしおりの存在がとっても大きかったです。
 ももこ
 ももこー!ももこは、三田論期間で1番印象が変わったかも知れません。そのくらい一緒に頑張ったと思います。そして乗り越えたと思います。論文執筆に、特に第2章に、根気強く取り組んでくれてありがとう。私たちは、既存文献レビューの部分でかなり苦しんでいたので、ももこの力に助けられました。
 21期のみんなは本当に尊敬する所がたくさんあり、私は何の役に立てているかなと考えて過ごしていました。みんなにとって何か力になっていたら嬉しいです。
 そして、私たちが論文を書き切る事が出来たのは、小野先生、北澤さん、20期の先輩方のおかげです。小野先生は、24時間という言葉のまま私たちを助けてくれました。最後まで私たちの論文を見てくださり、ありがとうございます。北澤さんには、特に分析でお世話になりました。北澤さんという存在が私たちを支えてくれました。20期の先輩方、焦って空回りしがちな私たちに、手を差し伸べてくださりありがとうございました。皆様に感謝申し上げます。
 三田論期間は、かなり他の事を犠牲にしました。後悔もあるけれど、何かこれが私だなあという思いです。上手に切り替えられなくてごめんね。お母さん、サポートしてくれてありがとう。今戻ってまた、三田論を書き上げるとなったら、もっといろいろ上手にやりくりするのかなと思いつつ、その時の自分の精一杯で乗り越えた私を誇りに思います。


2024117

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