題字 「関東十ゼミ討論会」
2003年度

ブランド マーケティング

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広告研究プロジェクト

2003年度十ゼミ討論会広告研究論文(全文ダウンロード)
慶應義塾大学商学部 小野晃典研究会 第3期
広告研究プロジェクトチーム (2003)
 「広告集積地における広告間相互作用 〜消費者の認知的プロセスに注目して〜」

 (PDFファイル 528KB)


広告研究プロジェクト 研究を終えて

森本太郎
 ゼロベースで考えることの難しさ、妥協点を探ることの困難さを痛感した半年だった。

 問題解決を行なう思考プロセスがメインであるケースやディベートとは違い、論文執筆においては問題発見の段階から自力でスタートすることが要求される。論文執筆のプロセスの中で、研究テーマを模索していた時間が最も長かったという事実は、問題意識を持つことの難しさを如実に示しているのではないか。

 とはいえ、単に問題意識を持つということだけであれば、それほど困難な作業とは言えない。世の中は解明されていない不思議で溢れかえっている。そもそも我々がテーマの候補として見つけ出した問題意識の数は決して少なくない。

 問題は、果たしてそれらが論文のテーマとして相応しいのかどうかということだ。
「面白い論文を書きたい。」
「物凄い論文を書きたい。」
ゼミ活動の集大成として大きな成果を残そうという思いがあまりに強く、どんな問題意識もテーマとするにはちっぽけなものに思えてしまっていた。 おかげでテーマを決定するまでには膨大な時間を要した。

 テーマが決まってからも、研究は遅々として進まなかった。 暗中模索の中、何度仮説を書き換えたか知れない。実証に実験を用いるという試み。 文章の一字一句にもこだわった。 時間には頓着しなかった。。

 振り返って、今。

 100%目標に達したとはとても言えない。 もっと研究の精度を高められたのではないかという考えが頭をよぎる。 しかし苦悩に満ちた日々が残してくれたものは、30枚の論文だけではない。 と期したい。

五味理央
 7月に初めてミーティングを開いてから12月に終了するまでの5ヶ月間、性格も何もかもバラバラなメンバーと他の誰よりも長い時間を共に過ごしてきました。 常に時間ぴったり、午後解散の新製品班を横目に、広告班は遅刻のオンパレード、終電帰りの毎日。 テキパキ進行している他の班がうらやましく思えた時もありました。
 しかし、私達の進行の遅れは、1つひとつの決定をこだわり抜いた為。 全員の納得を得、混乱を取り除いてから、初めて次の工程へと進むという方式を貫きました。 そして、意見の食い違いが生じた際には、意思統一が計れるまで徹底的に話し合いをしました。 確かに、時間の管理という面から見ると、深く反省すべき点が多くあります。 しかしその分、論文の内容に関しては、メンバーの意思が反映された、満足のいくものになりました。

 最後になりましたが、商ゼミの行事の為、幾度となく席を外し、メンバーの皆様にご迷惑をお掛けした事をお詫び致します。 最後まで理解を示してくれた事を本当に感謝しています。 また、先生の厚いご指導がなければ、このような論文を完成させることはできませんでした。 心よりお礼申し上げます。

小林恵子
 仲の悪い広告班。 うめとはかなりいいあいになりました。 最初から最後まで衝突しっぱなしだった気がします。 たろうにはうめとの亀裂を随分まとめてもらいました。 さやかとりおには随分不満や愚痴を聞いてもらいました。 しかし、仲の悪い広告班と言いつつも、このメンバーと一緒に論文を書けてよかったです。 他のグループがどんどん先へ進んでいるのに広告班はいつも進行が遅くて、自分と周りに苛々する余り、発狂しそうな時も多々あったけど、何とか最後までやり通せたのはみんなのおかげだと思っています。

 そして、2期生の先輩方、他の十ゼミメンバーや電論メンバーへ、どうもありがとうございました。 行き詰っている私たちへのアドバイスや、人脈のない広告班が苦しんだアンケートへのご協力、それ以外にも、特に精神面では何度も助けていただきました。 しばしば、暗く、虚ろな表情を浮かべていた私に、みなさんがかけてくださった一言には本当に元気づけられました。

 最後になりましたが、進行の遅い広告班を最後の最後まで心配し、指導し続けてくださった小野先生には、本当に感謝しています。 思えば、テーマを決定するのも遅く、論文を書き上げるのも遅く、発表用のPPTを完成させるのも遅く、とにかく何事も私たちは一番ビリで、先生にはハラハラさせっぱなしの広告班だったような気がします。 そんな私たちを、十ゼミ討論会での発表の最後の最後まで見守ってくださり、本当にありがとうございました。

恩田早也香
 広告班での論文執筆活動を改めて振り返ってみると、さまざまな思いが錯綜してここに何を書けばよいのか正直わからなかった。 ただ言えることは、この論文執筆活動が大学生活の一番の思い出になったということである。

 広告班は他のどこの班よりも多くの時間を共にしていたと思う。 それはただ単に効率が悪かったのか、それとも良いものを追求するがために必然的に発生した遅れであるのか判断しかねるが (是非、後者であってほしい) とにかくテーマ決定から論文完成まで一貫して遅れをとっていたため、小野先生をはじめ、ゼミ生のほとんどから心配されていた気がする。 それでも、今思えば広告班で論文が執筆できてよかったと思う。 もちろん、辛いことや頭にくるようなことも多々あったが、それら全部を含めてもよかったと素直に思える。

 論文執筆活動は、いわば複数人でひとつのものを創りあげる活動である。 5人いれば5人それぞれで考えていることは異なり、当然、論文に対する思いや捉え方は異なる。 複数人でひとつの目標に向かっている際に、どんな場合でも必要になってくるのはやはりコミュニケーションであると改めて実感した。 忘れがちなことではあるが、その都度自分達が定めている目標、そしてその活動の意義を全員で共通させておく必要があるということは、話し合いを効率よく進める上で必要不可欠である。 これは当然のことであって今更何を言っているのだと捉える方もいるかもしれないが、広告班での活動において改めて感じたことである。

 また、この論文執筆活動を通して自分のことを見つめなおす機会が多かったように思う。 長期間ひとつのゴールに向かって同じメンバーで活動すると、自分の姿というものが浮き彫りになってくる。 その中で、自分では判然としなかった部分や改めて感じる部分など、活動を通して自分と対峙せざるを得なくなる状況が多々あった。 それと同時に、メンバーの尊敬できる面を多く見つけることができ、学ぶことも多かった。

 私がこれから成すべきことは、上記のような論文執筆活動から得たものをきちんと消化して次のステップに上がるということである。 ただ、正直に言えば、論文執筆活動から生じた考えが自分の中で依然としてうまくまとまっていない。 その考えとは自分の将来にも通じてくることであり、現在の自分の命題である。多くの時間を費やし、多くのエネルギーを注いで成した経験だからこそ、このような命題に通ずるような考えが生まれたのだと思う。 そういった意味でもこの論文執筆活動を経験して心から良かったと感じる。

〜さいごに〜

 このような経験ができたのも先輩、同期の力強い支えがあったからこそだと思っています。 そして何よりも最初から最後までご心配をおかけし、熱心にご指導してくださった小野先生に感謝したいです。 ありがとうございました。

津田宗昭
 本当に仲がよく、悪かった広告班。 何より学んだことは、「人と同じ道を歩むこと、の、難しさ」 でした。

 基本的な小野ゼミ活動であるケースやディベートにおいて、重要視され、また評価の対象となることは、「何が目的か」 と 「結果はどのようなものか」 だと言えます。 一方で、その2つを繋いでいる 「過程」、つまり 「各人がどのように考えてその答えを導くのか」 は ―もちろん個人の日頃のモチベーションや努力によって鍛えられる部分ではありますが― 特に主張することを求められることもなく、例えば何度も同じ班でケースを考えた仲間であっても、その人の価値観や、思考プロセス、評価基準などは、ぼんやりと分かる程度ということもあるのではないでしょうか。 とりあえず自分はその通りですし、そう考えます。

 論文執筆は、そこが違いました。 半年もかけて少しずつ考えを深めていくものですから、ゴールは同じだとしても、違うレールを進むことは許されません。 考え方が誰かと大きく違うとしても、逃げることは許されません。 過程の一歩一歩において、考えを共有し、それぞれ理解し合い、妥協ではなく、納得し合う必要がありました。

 このような難しさにあがき続けた日々ではありましたが、また、結果も満足のいくものではありませんでしたが、それでも広告班の論文は大好きです。 愛着を持てる程度に、楽しむことができました。

 さて、次は卒論です。 先生、同期には、またお世話になるかもしれません。 今回はありがとうございました。 次回もよろしくお願いします。



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2004421

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