おそらく、人生で最後の模擬店。学生のうちにしかできないことは、飲み会でも海外旅行でもなく、このような経験であるのではないかと思う。ここに思いを記録しておくことにする。
まずは刎本より、みなさんに感謝を述べたい。ミクロ・マーケティング研究会(構成員のほとんどが小野ゼミ生の団体)の発足から、三田祭での純豆腐の販売にかけて、あらゆる人の努力があった。模擬店をやろうと言った人、出店準備をした人、スープを作った人、そして販売した人。挙げればきりがない。これに関わった人の心に少しでも良い思い出として刻まれていることを信じてやまない。
さて、ウチの団体は「圧倒的な人員不足」という致命的な問題を抱えたまま、出店を迎えた。出店決定後すぐに、「チゲ&アスカ2」という純豆腐チゲのお店をやることについて、多少の賛成と少なくない反対があったことは内緒にすべきかもしれない。
さっそくではあるが、初日の話。いや、初日だけではない。「スープが旨くない」という問題が発生したことは、もうすでに皆さんご存知であろう。スープを旨くするための仕込みに多くの時間を要したため、開店時間が他店よりも1時間遅い11時になった日の方が多い(たかふみが調味料を持ったまま、寝坊遅刻したことも忘れてはいけない。)そんな初日の感想としては「買ってもらえない」である。ちょっとしたときに食べるものは「純豆腐チゲor唐揚げ?」と聞かれれば、残念ながら私ですら迷わず唐揚げである。
考えに考えを重ね、その上考えた。そうだった、ここは広告論のゼミだった。そうだった、ここはミクロ・マーケティング研究会だった!そう思いついた瞬間に、工夫を凝らした大声が漏れてしまった。私の特徴的な高い声で「ここのお店の名前は、チゲ&アスカ!!」を言い続ける。こんなことをするだけでも認知につながる。特定のセグメントにおける消費者が有する、「昼ご飯何食べようか」に対する想起集合に純豆腐チゲが入る。その他にも、ヒルナンデス商法やドラえもん秘密道具作戦、エバQ投法や飲みコール、Let it be合唱などあらゆる手段を使って、チゲ&アスカはとても目立った。いや、とても目立ってしまった。このやり方は大成功を収めた。「ずっと気になってたんですよ〜」というお客様が殺到した。みんなの声が枯れたことは無駄ではなかった。初日で早速のどをつぶしたやつもいた気がする。
純豆腐チゲを作っていて嬉しかったことがいくつかある。女性客がおいしいと言ってくれること、見た目チャラい男性客がガツガツ食べてくれること。大学院校舎4FでBarをやっているから来てよ〜といいながら1人で2杯食べてくれた色っぽいお姉さんの存在。「君たち、“チゲ鍋”って言ってるけど、チゲの意味が鍋ってこと知ってるの?」というおじさん。はい、承知の上で申し上げています。近所の模擬店と協力して抱き合わせ販売をしたり、箸が不足した店へ箸を提供したりもした。OB・OGのみなさんは、お金を落として頂き、誠にありがとうございます。またのご来店を心よりお待ちしております。このようにして、我々ミクロ・マーケティング研究会改め「チゲ&アスカ2」は、「圧倒的な人員不足」という致命的な問題を乗り越え、売上26万、利益14万という満足な結果を得ることができた。
模擬店ってこんなに思い出作れるもんなんですね。もっとたくさんのことを記録したい。しかし、体調を崩してしまい、幾分しんどいのである。三田祭が終わってからこっそり風邪をひきました。こんなところで、チゲ&アスカ2の決算報告を終えることにしたい。 (刎本)、(山口)、(菅原タ)