題字 「関東学生マーケティング大会」
2021年度

・ ビジネスコンテストとは
 2025年度に参加したビジコン
・ 研究を終えて

2025年度ビジネスコンテスト出場プラン(全文ダウンロード)
間宮涼平・吉田真唯「おえかき粉ペースト〜楽しく描いて美味しく栄養補給!〜」
                                  (PDFファイル 566KB
中島大成・間宮涼平「新体験!イマ―シブル麻辣湯屋」                                  (PDFファイル 491KB
                                  
小川稜太「新スタジアムで非日常体験を〜レイトショー・星空観賞〜」                 PDFファイル 635KB
鈴木帆乃佳「オフィスで簡単!疑似ファスティング
                                  PDFファイル 636KB
高良真央「『まもりんく』〜高齢者・家族・大阪信用金庫をつなぐ詐欺防止見守りサービス〜」
                                  (PDFファイル 814KB
山田康平「Least Lost Logistics」
                                  (PDFファイル 579KB
吉田真唯「知るシール〜はじめよう、防災×オーラルケア。〜」
                                  (PDFファイル 585KB


ビジネスコンテストとは



 小野ゼミにおけるビジネスコンテスト企画は、塾外のビジネス企画に参加や投稿を行う企画です。 有志ゼミ生による任意参加の企画ですが、ゼミの時間をお借りして中間報告を行って、先生や先輩方にコメントを頂きながら、高質なプランの案出を目指しています。
 小野ゼミ生によるビジコン企画への参加や投稿は、第1期生の時からほぼ毎年のように盛んに行われてきましたが、この特設ページが作られたのは、「関東学生マーケティング大会 (旧名称: 関東十ゼミ討論会)」への不参加を意思決定した2020年からです。
 関東学生マーケティング大会は、かつては、教授・大学院生立ち合いのもとで互いに質疑応答を活発に行う研究発表の場でしたが、ボランティアの実務家審査員の前で新規提案企画を黙ってプレゼンするだけのビジコンに変容しました。 それに伴い、三田祭論文という学術論文での出場に難しさが生じたので、参加を取りやめました。
 第22期生は、第21期生と同様、関東学生マーケティング大会の代わりのビジコンに参加することを決めました。 今年は、昨年度に新型コロナウイルスの影響によって中止となった、関西大学主催のビジネスコンテスト、KUBICに、計7チーム(第23期生から7チーム)がプランを投稿しました
 なお、関東学生マーケティング大会
(旧:関東十ゼミ討論会) のページは、このページのバックナンバーとして残しています。 卒業した先輩たちの活躍の様子は、このページの右上にあるバックナンバーのプルダウンメニューから閲覧いただけます。


2025年度に参加したビジコン



関西大学主催 ビジネスプラン・コンペティション 「KUBIC」

 2006年に関西大学商学部が創設100周年記念事業の一環としてスタートされたのが、「関西大学ビジネスプラン・コンペティション KUBIC」です。 懸賞論文ではなく閃いたアイディアを提案する企画ではありますが、ニュービジネス(起業・社内ベンチャー)を創出できるような,創造性・専門性・総合力・国際性を兼ね備えた次世代のビジネス・リーダーを発掘・育成するという理念を持ち、また、 審査は、独創性、必要性、優位性、収益性、実現性、社会性、訴求性の7項目を基準にして、ダブルブラインド方式の極めて公正な手順で行われ、毎年500組を超える応募者の中から厳正に優秀賞を選出する点に特長があります。 小野ゼミでは、これらの点に賛同し、小野先生の共同研究者でもある慶應義塾大学商学部出身の関西大学商学部の先生のお誘いをお受けする形で、2009年以降、新型コロナウイルスの影響で中止となった2020年を除いて、毎年、有志ゼミ生が応募し、これまで準優勝を1回、優秀賞を4回、企業賞を2回獲得する栄誉に浴しています。

→KUBICのウェブサイトへのリンク


ビジコンの開催告知

2025年度のテーマ


「おえかき粉ペースト 〜楽しく描いて美味しく栄養補給!〜」
 
健康で丈夫な身体づくりには、栄養バランスの良い食事が欠かせない。しかし、好き嫌いのある子供は多く、保護 者の約70%が、「子供の栄養バランスに不安がある」と答えているという。そこで、サンスターが、ビタミンやたん ぱく質を含む野菜ペーストを開発・提供することによって、好き嫌いのある子供でも楽しく栄養を摂取することがで きる施策を提案する。 このペーストは、子供が調理後の仕上げとしてトーストやおにぎりなどの料理やお皿などにおえかきをするため の商品である。本商品の特徴は、日々の食事に「ちょい足し」するものとして、子供がおえかきをしながら楽しく栄 養補給できる点である。 サンスターは、本商品の注目を集めるために、親子を対象として、野菜ペーストを使用して描いた絵の出来映えを 競うおえかきコンテストを開催する。参加者は、サンスターの公式Xのリプライの欄にハッシュタグをつけて投稿を 行い、優秀作品は、公式SNSにてランキング形式で表彰される。

「新体験!イマーシブ麻辣湯屋」
 
本ビジネスは、食事と同時に心身のリフレッシュ体験を提供する没入型の麻辣湯屋である。利用者は、まず、自分の 好みに応じて麻辣湯の具材を選択する。次に、利用者が選択した具材に合わせて、店のスタッフである映像ソムリエが 最適なリラクゼーション映像と音楽を選定する。例えば、利用者が疲労回復に効果的な具材を選んだ場合には、映像ソ ムリエが、森林の中をゆったりと流れる川や木漏れ日の差す小道など、自然の中で深呼吸したくなるような映像と音楽 を、利用者に提案する。これらの映像と音楽は、各席に設置されている小型プロジェクターおよびスピーカーにより流さ れる。席は、一席ずつ区切られているため、利用者は、周囲を気にせずに映像と音楽を鑑賞しながら麻辣湯を楽しむこ とができる。本ビジネスは、センコーの子会社であり、飲食店経営を行っている株式会社ライフイートが運営するものとする。


「オフィスで簡単!疑似ファスティング!」
 
本施策は、サンスターが販売する「カラダにおいしいファスティング/ファスティングバー」を活用し、忙しくて健康や体型管理に意識を向けることが難しい現代のオフィスワーカーをターゲットに、疑似ファスティングの日常化を図るビジネスである。施策の第1段階においては、提携企業に試供品を提供し、顧客に疑似ファスティングの魅力を体感してもらうことで、製品の認知拡大を狙う。施策の第2段階においては、第1段階を経て本施策に興味を持った企業を対象に、ファスティングバー専用の小型自販機をオフィスに設置し、気軽に疑似ファスティングを継続して実践できる環境を整える。その際、利用者は、疑似ファスティングの管理機能や食事の記録を他の人に共有できる機能を搭載した、専用アプリを使用する。このアプリは、継続利用者に対してサンスターの商品を無料でプレゼントし、ファスティングの継続を促すとともに、ファスティングの記録を共有する機能を搭載しており、社内外のコミュニティ形成に寄与する。


「『まもりんく』〜高齢者・家族・大阪信用金庫をつなぐ詐欺防止見守りサービス〜」
 
詐欺被害に遭う人の多くは高齢者である。高齢者の詐欺被害の深刻化には、高齢者の孤立が関係していると考えられる。そこで、本施策は、詐欺防止を目指すために、大阪信用金庫が高齢者とその家族のつながりを強化し、高齢者を見守る機能を備えたアプリを高齢者とその家族に無料で提供することを提案する。このアプリは、大阪信用金庫の既存の口座管理アプリに、高齢者とその家族向けの機能を新たに追加して開発する。追加する機能は、高齢者が事前に設定した上限金額を超えて送金する際に、アプリを経由して家族へ通知が届き、家族の承諾を得た場合にのみ送金が完了されるというものである。本アプリの特徴は、高齢者自身による上限金額を超えた送金に家族が不安を抱く場合に、送金を保留して、確認の時間を確保することで、詐欺被害を未然に防止できる点にある。本施策を実施することによって、顧客である高齢者の家族が新規口座開設を促すとともに、信頼度が高まることによる大阪信用金庫のメインバンク化が見込まれる。


「Least Lost Logistics」
 
SDGsの「つくる責任つかう責任」を果たすために、循環型社会の実現やフードロスの削減が企業に求められているが、社内に資源の再利用のためのシステムを持つ企業は少ない。本施策は、メーカー・小売・飲食店などの荷主が抱えている規格外品や余剰品、産業廃棄物をセンコーが集荷し、それらを加工した後に、最適な再利用先に提供するというものである。センコーは、既存の取引先への荷卸後に、登録されたメーカーや小売、飲食店から出た規格外品や余剰品、産業廃棄物を帰り便として集荷し、IoTシステムで品質管理した後に、新たに社内で開発を行うAIによって指定された再利用先に運送する。センコーは既存のIoTシステムを用いて、荷主からの産業廃棄物の入荷日、消費期限、温湿度、衛生などの情報を収集し、受荷主に届くまでの情報を一元的に管理する。既存の物流データをもとに、機械学習型AIを新たに自社開発し、再利用先の受荷主が求める製品とその仕入量を予測することにより、加工プロセスや在庫、配送ルートの最適化が可能となる。


「知るシール〜はじめよう、防災×オーラルケア。〜」
 近年、防災への意識が高まる一方で、災害時におけるオーラルケアの重要性については、十分に認識されていない。そこで、サンスターが、既存製品を一種の情報媒体として活用することで、消費者が、自然な形で防災×オーラルケアへの理解を深めることができる施策を提案する。具体的には、(1)既存製品に、防災に関するクイズが記載されたシールを添付し、従来通り販売する。(2)製品の購入者は、シールをめくって答えを知ることで、防災知識を身につけられる。(3)さらに、購入者は、シールに掲載されたQRコードから、既存サイトの動画コンテンツにアクセスすることで、防災×オーラルケアについて気軽に学べる。また、QRコードのアクセス数に応じて、被災地にオーラルケア製品を寄付する取り組みを実施し、消費者がQRコードを読み取るインセンティブの向上を図る。本施策を通じてサンスターは、被災地を支援するという社会的責任を果たしながら、防災×オーラルケアの認知度、およびオーラルケア製品の売上の向上を図ることができる。

研究を終えて


「おえかき粉ペースト 〜楽しく描いて美味しく栄養補給!〜」
 
とてもビジネスコンテストが始まった当初、私は周りがどんどん案を持ってくる中、自分だけが何も思いつかず、「発想力、自分にはないのかもな…」と思っていました。そんな時、吉田真唯から託されたのが「お絵描き粉ペースト」という案でした。

 
正直、最初は「この案をどこまで面白くできるか」という不安もありましたが、やり始めたらコスト計算から細かな設定までたくさん工夫できるところがありました。やるからには、誰が見ても「成功する」と納得するレベルまで持っていきたい。そう思って、サンスターに「食育事業」として提案する想定で、内容を徹底的に詰め込みました。

 
このお絵描き粉ペーストの一番のこだわりは、お絵描きという「遊び」と、「野菜の栄養補填」という課題解決策を仕込んだところです。地域の農家さんで余っている「規格外野菜」を仕入れて活用すれば、社会のためにもなるし、コストも抑えられる。このような工夫も取り入れたビジネス案を作りました。

 
そこからは、もはや自分の趣味かと思うくらい計算に没頭しました(笑)。 「なんとなく」で終わらせたくなかったので、工場で使う加熱用の鍋やベルトコンベアの導入費用、野菜の仕入れ資金など、専門的な設備投資についても一から調べて、緻密なコスト計算を弾き出しました。「お絵描きコンテスト」などのコンテンツも盛り込んで、最終的には本当にいい作品に仕上がったと自負しています。

 
ゼロから生み出すのは確かに大変でしたが、託されたアイデアを計画書に磨き上げていく作業は、想像以上にやりがいのあるものでした。間宮



「新体験!イマーシブ麻辣湯屋」
 とてもこの案の発端は、世の中の麻辣湯ブームと、23期がこぞって通っていた麻辣湯でした。気がつけば周りの人が「昨日も麻辣湯食べた」「今週3回目」と言っていて、もはやブームというより生活の一部。そんな光景を見ながら、「これだけ流行っているものを、ビジネスとしてもっと活かせるのではないか」と思ったのがすべての始まりでした。

 センコーグループの「食のトレンドや健康を意識した新サービス」というテーマを見たとき、正直なところ最初は何も思い浮かびませんでした。難しそう、遠そう、身近じゃない。そんな感覚ばかりが先に立ち、アイデアは全く形にならず。そこで一度立ち止まり、「とにかく数を出そう精神」に切り替え、思いつく限りの案を投げ続けている中で、ふと視界に入ってきたのが麻辣湯でした。

 
そこからは、世の中で「五感を活かした食体験」が注目されていることに着目し、味覚だけでなく、香り、見た目、音、食感まで含めて楽しめる麻辣湯体験へと案を広げていきました。アイデアを考えている時間は純粋に楽しく、「これいけるかも」と何度も思いました。しかし、いざビジネスとして成立させようとすると、現実は想像以上に厳しく、妥協しなければならない点や、考慮すべき要素が次々と出てきました。突き詰めれば突き詰めるほど、「ビジコンってこんなに一筋縄ではいかないのか」と痛感する日々でした。

 特に苦しんだのが費用計算です。細かく考えようとしすぎて項目を分解し続け、気づけば何が本質なのかわからなくなって迷走し、図書館に一人こもり、何時間も計算を続けても一向に数字が出ず、「今日は何をしに来たんだっけ」とよくわからなくなったことも一度や二度ではありません。一人一案という方針だったこともあり、作業の大半を一人で進める時間が多かった分、行き詰まったときの孤独感は正直かなりありました。

 そんな中で、本当に支えになったのが周りの存在でした。相談するたびに親身になって話を聞いてくださった小野先生、先輩方には何度も助けていただきました。特に印象に残っているのは、センコーホールディングスが飲食店展開を行っていることに気づき、方向性を一気に明確にしてくださった壮真さん、ビジネスのイメージ図を一瞬でわかりやすく、かつ綺麗に仕上げてくださった香乃さん、そして提出直前まで何度も何度も最終チェックに付き合ってくださった小野先生です。誰か一人でも欠けていたら、この案は絶対に完成していなかったと思います。

 ビジネスコンテストを通して、アイデアを「思いつくこと」と「形にすること」の間には、とてつもなく大きな壁があることを学びました。同時に、その壁は一人では越えられなくても、周りの力を借りれば少しずつ越えていけるのだということも実感しました。この案に向き合った時間は、決して楽なものではありませんでしたが、間違いなく自分にとって大きな財産です。

 最後になりますが、締切直前までご指導・ご助言をくださった小野先生、先輩方、本当にありがとうございました。この経験を糧に、これからも考えることをやめずに挑戦し続けたいと思います。中島



「オフィスで簡単!疑似ファスティング!」
 
単刀直入に言うと、ビジネスコンテストは、私が小野ゼミで体験したコンテンツの中で、1番苦手な部類のものでした。まず、創造力に欠けている私にとって、他の人が思い付かないようなビジネスプランを考える点が、とても難題でした。次に、そのようなビジネスプランをマネタイズさせなければならない点も、すごく難しかったのです。しかし、今振り返ってみると、このような難題に対して自分なりに頑張って向き合ったことは、すごく貴重な経験になったと感じています。私は、この経験から、研究活動を行う上で非常に鍵となる、2つの学びを得られたからです。第1に、ビジネスを創造する上で、「身近な物事にアンテナを張る」行為が、とても重要であるということを学びました。この行為は、研究テーマを探すにあたって、既存研究や日常の些細な違和感の中から問いを見つけ出すための基盤となるものです(現に、卒論テーマを探している今、その重要度をひしひしと感じております笑笑)。第2に、「読み手の視点」に立って、分かりやすい文章と図を作成することが重要であるということを学びました。このことは、論文執筆や発表資料の作成をするにあたって、常に忘れてはならない視点だと思います。以上のように、ビジネスコンテストは、当初こそ苦手意識の強い取り組みでしたが、結果として、研究活動に直結する重要な姿勢や思考法を学べた、非常に貴重な経験でした。

 最後になりますが、小野先生、院生の方々、いぶきさん、22期の先輩方に感謝申し上げます。お忙しい中、私のビジネスプランに対して、あらゆる角度からアドバイスをくださった皆様のおかげで、無事ビジネスプランを創り終えることができました。また、皆様のアドバイスがあったからこそ、自分が今もなお小野ゼミで活動できていると思います。本当にありがとうございました。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。鈴木



「『まもりんく』〜高齢者・家族・大阪信用金庫をつなぐ詐欺防止見守りサービス〜」
 
とても春休みから、ビジネスコンテストに向けた案出しが始まりました。長期的な計画を立てることが苦手な私は、先輩への提出期限が迫る中、アジア旅行中にもかかわらず、友人がお風呂に入っている隙間時間を使って調べ物をしていたことを、今でも鮮明に覚えています。自身の計画性のなさを痛感しながら、限られた時間の中で課題と向き合っていました。

 ゼミが始まってからは、先輩方から多くのフィードバックをいただき、そのたびに新たな案を考え直しました。中でも、私が最も苦戦したのは、アイデアの新規性でした。良さそうだと思うアイデアの多くが、すでに現実に存在するサービスと類似しており、「このアイデアを採用する必然性は何か」という点で、なかなか決断ができずにいました。そのような中で、大会のテーマ一覧を見返していると、「高齢者向けの詐欺被害防止」というテーマに強く惹かれました。私は地元が沖縄であり、高校生までは月に何度も祖父母に会っていましたが、現在は年に数回しか会うことができていません。離れて暮らしているからこそ、祖父母の安全を少しでも支えられるような仕組みを考えることに、面白さと意義を感じました。また、夕方のニュースでは毎日のように詐欺被害が報道されており、詐欺が依然として多く、さらに巧妙化していることを実感していました。このような背景から、高齢者向けの詐欺被害防止というテーマは、私にとって身近で、強い問題意識を持てるテーマでした。実際に案を具体化する過程で、競合となりそうな既存サービスを調べたところ、詐欺被害を最大限に抑えるという点において、いくつかの課題や抜け穴があると感じました。そこで今回のビジネスコンテストでは、そうした点を補完することに焦点を当て、詐欺被害防止を目指す案を提案しました。

 最後になりますが、案出し段階でのフィードバックから、内容の具体化、文章の添削に至るまで、多くのご助言をくださった4年生の方々、院生の方々のおかげで、何とか大会に提出することができました。本コンテストの提出当日に収益の計算方法に大幅な変更が生じ、完成の目途が立たず不安を感じていた際には、奈佳さん、香乃さんが寄り添い、最後まで支えてくださいました。そして何より、提出当日、お昼から日付が変わるまで根気強くご指導くださった小野先生に、深く御礼申し上げます。結果として入賞には至りませんでしたが、今回の経験を通して得た新たな視点や、自身に不足していると気づいた点を大切にし、今後も精進して参ります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。高良



「Least Lost Logistics」
 今回のビジネス案を検討するにあたり、私たち23期は、ディベート大会に向けた練習と並行して、関西大学主催のビジネスコンペティション「KUBIC」に取り組みました。当初、私はお題にとらわれない自由応募での提出を試みましたが、通常以上の新規性と収益性が求められる自由応募枠のハードルは高く、最終的には「人々の生活を支援する新たな事業の提案 〜SDGs時代の社会課題を解決するビジネスモデルの提案〜」というテーマを選択することになりました。

 
同期が次々とビジネス案を提出していく中、最後までテーマが決まらずに残っていた私が、同じく残っていたこのテーマを選んだ形ではありましたが、今振り返ると、SDGsやサプライチェーン・マネジメントに関心を持つ大きな契機となった、非常に有意義な選択であったと感じています。

 
ビジネス案の作成にあたっては、ビジネスモデルを精査してくださった小野先生をはじめ、コスト算出の方法を共に検討してくださった息吹さん、何度も添削を重ねてくださった陽向さんと壮真さん、市場の将来性を示すロジックを見直してくださった奈佳さん、計算を手伝ってくれた涼平くんなど、多くの方々のご助力をいただきました。構成すら定まっていなかった当初のビジネス案も、ご指導を受けるたびに実現性と収益性が高まっていくことを実感でき、非常にやりがいのあるコンペティションでした。

 
また、この経験は、三田論文の執筆に必要となる論理的思考力や発想力を養う訓練にもなり、その点においても大変意義深いものであったと感じています。

最後に、小野先生、院生の皆様、ならびに22期の先輩方に、心より御礼申し上げます。ご多忙の中、提出直前まで私たちの案に対して学術的・実務的な観点からご助言を賜り、皆様のお力添えのおかげで、無事にビジネス案を提出することができました。重ねて感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。山田



「知るシール〜はじめよう、防災×オーラルケア。〜」
 電車に揺られながら、駅から歩きながら、シャワーを浴びながら。日常のふとした瞬間に、アイデアを深めたり広げたりする時間は、私にとってワクワクするものでした。

 私が提案したのは、サンスターの製品に、防災に関するクイズが記載された「知るシール」を付帯させるというプランです。 構想自体は非常にシンプルで、骨子はスムーズに決まったものの、最大の難関は、それをビジネスのイメージ図へと昇華させる過程にありました。それぞれのステークホルダーが、何を提供し、何を享受するのか。その利害関係を直感的に伝える図案にするため、幾度も試行錯誤を繰り返しました。

 図中の矢印に複数の意味が混在し、行き詰まっていた私に手を差し伸べてくださったのは、小野先生でした。小野先生が、私の持参した資料を裏返し、ペンをスラスラと走らせ、「こういう感じなんじゃない?」と新たなイメージ図を描き出してくださった時のことを、今でも鮮明に覚えています。全てがすっきりと整理された、そのイメージ図の美しさに、先生の頭の中はどうなっているのだろうと深い感銘を受けました。

 イメージ図までが固まり、最後に私が苦心したのは、採算計画の策定でした。果たしてどのくらいの利益を期待できるのか、コストはいくらかかるのか、最初は全く見当がつかず、途方に暮れていました。しかし、類似事例を徹底的にリサーチし、多角的なデータを掛け合わせて費用を算出していく過程は、散らばった手がかりから1つの真実を導き出す推理探偵のようで、いつの間にかその奥深さに魅了されていました。春休み期間から相談に乗ってくださり、最後まで支えてくださったななかさん、採算計画の妥当性について一緒に考えてくださったりんこさん、本当にありがとうございました。

 残念ながら、予選通過のご連絡をいただくことはできず、悔しさが残っているのも事実です。この「知るシール」も、間宮と共同で考案した「おえかき粉ペースト」も、このプランによって世の中が少しでも良い方向に変わればいいな〜という希望を込めて育てた、私にとっては我が子のようなプランだったからです。しかし、この挑戦を通して、「問いを立て、形にする」ということの難しさも楽しさも奥深さも知ることができました。この悔しさを糧に、社会人になっても、自分なりに問いを立て、世の中に必要とされる価値を提供できるよう、精進してまいります。

 最後になりますが、1人1案出すという決断をした私たち23期を誰1人見捨てることなく、最後まで熱心にご指導くださった小野先生、院生の方々、先輩方に心より感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。吉田


202510月3

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